3.ヘルパーの出来ない事、やってはいけない事

はじめに・・・この資料は、ケーライブの入社時研修で受講するものの一部です。

資料のみでは、判断に困るところも多数あると思われます。

不明な点については、保険者に確認することをお勧めいたします。

研修目的(なぜこのテーマで研修を行うのか)

ここでは、訪問時に困るよくあるパターンや、医業などの様に当然にヘルパーが出来ない法律で定められている事以外で行ってはいけない事などを学んでいきましょう。

 

目標(本日の研修で達成する事)

できない事、やってはいけない事を正しく理解する。

「絶対にできない事、基本的にできない事、グレーゾーン」

※この三つの分類は、あくまでケーライブとしての考え方です。

そのため、これが絶対という事ではなく、お住まいの保険者よっては可否が異なる場合がありえます。

絶対にできない事、やってはいけない事

  • 医業(医行為、医療行為には例外多数あり)※ケーライブでは添付資料を用いて説明しています
  • 通院介助時の「診察、リハビリ、検査、採血、注射」の時間の算定※同行訪問時に指導
  • お客様宅への個人的な訪問
  • お客様との個人的なやりとり(契約、物の売買、物の譲渡など)
  • 金銭の授受、貸し借り
  • お客様の買い物代行時などに、ヘルパーの個人的なポイントカードへのポイント付与
  • お客様の家族の調理、洗濯、掃除
  • 同居家族による訪問介護の提供(過疎地で事業所が無い等の場合は可などの例外あり、八戸市ではあまり考えられない)
  • 市販薬の服薬介助(特に高齢者の場合、多数の薬剤を内服している事が多いので、医師が認識している薬以外を内服した事による副作用が考えられるため)

基本的にできない事

  • ケアプランにない事(事後報告で、後からプランに入れてもらう事もあり)
  • 電球の取り換え
  • 公共料金(電気、ガス、水道)の支払い
  • 郵便物の投函
  • お金の預け入れ、引き出し(視覚障害者の場合など、同行時には例外的に行う時もある)
  • 二か所以上の買い物代行

グレーゾーン

  • 玄関、廊下の掃除
  • 雪片付け(片付けなければ家の中に入れないなど、限定的に認められる場合も考えられる)
  • 衣服の補修

なぜダメなのか、なぜグレーゾーンがあるのか、どんな場合であればOKなのか

上記の事柄を全て記憶するのは大変ですし、受け止め方の違い、認識の相違もあるでしょう。

そもそもグレーゾーン=やってもいい場合とダメな場合が存在するケースもあります。

では、その判断基準はなんなのでしょうか?

1. 『 ヘルパー 』がやらなければならないのか? ※赤字部分は資料では空欄になっています

2. それをやらない事で、『 生活 』が出来ないのか?

3. 時間はどの位かかっているのか?

 

まとめ

その場その場で自分自身で判断し対応するのは大変です。

困った時には、すぐに管理者などへ確認を行ってください。

そうする事で、個人の責任ではなくなりますし、今後、別のスタッフが訪問した際にも安心して業務にあたる事ができるようになります。

少しでも「違和感」を覚えたときは、報告・連絡・相談するときです。

そしてその違和感を共有する事が、質の高いサービスへと繋がっていくことを意識しましょう。